静岡市は、2025年度の建設工事の総合評価方式の評価項目について、経済産業省の認定制度である「健康経営優良法人」の認定企業を評価する項目を新設する。従業員の健康管理やワーク・ライフ・バランスの推進などに取り組む企業を評価することで、地域建設業の労働環境改善や働き方改革の取り組みを後押しする。不調工事の再発注工事を受注した企業への加点措置も試行を開始する。4月1日以降の公告案件から適用する。
健康経営優良法人は、従業員などの健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取り組みを戦略的に実践する企業を認定する制度。前年度の認定に対し0・5点を加点する。提出書類は認定証の写し。施工能力I、II型が対象で必須項目とする。総合評価方式による配点は27年度まで。28年度以降は入札参加資格要件での評価に移行する。
不調工事の受注実績は、施工能力の部分で評価する。一般競争入札で応札者がいないため不調(中止)となった案件の再発注工事を受注した実績があれば、翌年度の1年間評価する。対象は施工能力I、II型。いずれも1点を加点する。
建設機械の保有状況は、これまで1台以上の保有または長期リースに1点を配点していたが、災害時の初動活動の実効性を高めるため「3台以上」とする。経営事項審査結果で確認する。