東京・渋谷区は7日、宮益坂地区第一種市街地再開発準備組合の本組合の設立申請に伴い事業計画書案の縦覧手続きを開始した。渋谷駅から青山通りの間にある宮益坂周辺エリアに、総延べ20万平方メートル規模の再開発ビル3棟を建設する。総事業費は約2431億円で、うち工事費は約1750億円を占める。2027年10月の着工、31年9月の竣工を目指す。
施行区域は渋谷1、2。面積は約1・4ヘクタール。宮益坂周辺エリアをA~Cの3街区に分けて3棟の再開発ビルを整備する。
宮益坂を挟んで北側に位置するA街区(敷地面積7930平方メートル)にはS一部RC造地下3階地上33階建て塔屋2階延べ19万2057平方メートル規模のビルを整備する。高層階には多様な来街者やイベントに対応する国際水準のホテル、中層階にオフィス、低層階は多目的ホールなどが入居する予定。
南側のB街区(同2175平方メートル)には、S一部RC造地下2階地上7階建て延べ8490平方メートルの商業施設を配置する。A街区の東側に広がるC街区(同760平方メートル)では、宮益御嶽神社をRC一部S造地下1階地上2階建て延べ754平方メートル規模に建て替える。
準備組合には事業協力者として東急とヒューリック、事業コンサルタントとして佐藤不動産鑑定コンサルティングが参画している。23年4月に都と渋谷区から再開発事業の都市計画決定を受けた。