宮城県大河原町は14日、BTO(建設・譲渡・運営)方式のPFIで整備・運営する「おおがわら千本桜スポーツパーク」の実施方針案と要求水準書案を公表した。白石川右岸河川敷を活用しにぎわい交流拠点施設として整備。4月に民間事業者を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始し、2026年1月中旬に優先交渉権者を決定する。
交流拠点施設は、白石川右岸河川敷(新川前)の「おおがわら千本桜スポーツパーク」(対象面積5万6689平方メートル)の都市公園に「一目千本桜」の情報発信や伝承を行うための施設を整備する。
参加資格は設計、建設、工事監理、維持管理、運営の各企業で構成するグループ。設計企業は1級建築士事務所登録者で、10年4月以降に国や地方公共団体が発注した公共施設の基本・実施設計業務を完了した実績を求める。公園の設計企業は建設コンサルタント登録「造園部門」の認定者とする。建設企業は建築一式工事で、経営事項審査の総合評定値850点以上を条件にしている。維持管理、運営企業は10年4月以降に2年以上スポーツ施設の維持管理、運営業務の実績を求める。
実施方針案に関する意見を2月17日まで受け付け、個別対話を実施。3月下旬に実施方針を公表する。
拠点施設は、スポーツや観光を楽しむ人たちが集まる、にぎわいの交流拠点、防災拠点として整備する。スポーツパーク内にはパークゴルフ場(コース面積2万3403平方メートル)やマウンテンバイクコース、ドッグランなどの施設が既に供用している。パークゴルフ場の運営期間が完了することから、先行して27年4月、拠点施設は28年4月の供用開始を予定している。
整備・運営事業に係わる官民連携手法導入可能性調査業務は建設技術研究所が担当した。