大阪・関西万博/姫路市内で国際参加者会議始まる、開幕に向けて課題解消

2025年1月16日 行事 [8面]

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 大阪・関西万博に参加する国や地域、国際機関を対象にした「国際参加者会議(IPM)」が15日、兵庫県姫路市で始まった=写真。開幕まで残り3カ月を切る中、パビリオンの建設や運営面の課題の解消に向けて16日まで協議する。2025年日本国際博覧会協会では機運の醸成を含め4月13日の開幕に向けた準備を加速させる。
 会議は参加国などに情報を提供し、開幕前の準備や開幕後の運営に向けた課題を解消するのが目的。万博に参加を予定する約160の国・地域や国際機関から約600人の関係者が参加した。今回が開幕前最後の国際会議となる。
 開会あいさつで日本国際博覧会協会の十倉雅和会長は「世界中が手を取り合い、いのち輝く未来社会のデザインを共に考える私たちの大きなチャレンジが今年の春に実を結ぶ。私たちの万博を実現するために、話し合い、解決策を見いださなければならない課題はまだ残り少なくない。さまざまな側面から課題を検証し、共通のゴールを目指し、さらに一歩踏み出そう」と呼び掛けた。
 博覧会政府代表の羽田浩二氏は「国内外で万博開催に向けた機運が盛り上がりつつある。万博への期待と関心がますます高まっていると確信しており、さらに機運を高めるためにも積極的なPR活動に協力してほしい」と述べた。博覧会国際事務局(BIE)のディミトリ・ケルケンツェス事務局長は「万博は単なる展示場ではない。対話と私たち全員が貢献するエネルギーによって動かされる、生きて呼吸する有機体だ。私たちが共に未来をデザインし、行動する場であり、違いを超え、団結と目的を共有する道を切り開く場だ」と訴え、一丸となって課題の解決に取り組むとした。
 会議では関係者の場内への出入りなど開幕に向けた準備に加え、開幕後の従業員の入場方法や商品の搬入など運営面、イベントの手続きなどについて詳しく説明した。15日は公式レセプションが開催された。16日はシグネチャーパビリオンの展示内容やイベントについて発表する。
 両日はポルトガルやスイス、カナダなど10カ国のパビリオンの記者発表も行われる。