静岡県、浜松市/遠州灘海浜公園・篠原地区利活用推進協が発足、構想具体化へ議論開始

2025年1月16日 行政・団体 [7面]

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 静岡県と浜松市は、遠州灘海浜公園(篠原地区)利活用推進協議会(会長・増井浩二副知事)を設置、28日に県庁別館で初会合を開く。浜松市内に計画している野球場を中心とした公園と周辺エリアも含めた利活用構想や具体的な計画、野球場の規模や事業手法などを検討する。昨年7月に策定した基本計画を踏まえ、実現に向けた両者の協議がスタートする。協議会は2025年度も継続するとし、丁寧な議論を重ねる方針。
 浜松市沿岸部に位置する遠州灘海浜公園(篠原地区)は、市総合水泳場(ToBiO)を含めた面積が約36ヘクタール。場所は中央区篠原町。基本計画では、中核となる野球場は屋外型(照明あり、なし)、ドーム型など複数案を示し、収容人数も1万3000~2万2000人と幅を持たせた。第2野球場や多目的広場、健康広場などの整備も盛り込んだ。
 協議会は県の交通基盤部、スポーツ・文化観光部、経済産業部、教育委員会など、市の企画調整部、都市整備部などで構成し、幅広い視点で議論する。民間のノウハウなどを最大限に取り入れ、野球場だけでなく公園周辺や交通アクセスを含めたエリア一体の利活用構想、構想に基づく具体的な計画、野球場の規模や構造を検討する。県と市、民間の役割分担、費用負担、事業手法も検討する。
 県はこれと並行し、篠原地区の利活用構想策定を進めている。業務はPwCアドバイザリーが担当。本年度の業務では野球場の規模や構造など3案程度に絞り込む。25年度は改めて業務を委託し、内容の熟度を高めていく予定。