東千石町12、13番街区と千日町15番街区(鹿児島市)で市街地再開発事業計画

2025年1月20日 工事・計画 [9面]

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 ◇高さ100mの複合施設想定
 鹿児島市の繁華街の天文館地区にある東千石町12・13番街区と千日町15番街区で第1種市街地再開発事業が計画されている。街区を合わせた総面積は約1万平方メートル。400戸規模のマンションや商業機能などが入る高さ100メートル規模の高層複合施設を想定している。鹿児島商工会議所(岩崎芳太郎会頭)が主体となって、市街地再開発事業の勉強会を2024年にスタートし既に2回実施している。今後も勉強会を重ね、事業化に向けた検討を進める。
 複合商業施設のセンテラス天文館からアーケードを挟んで東側が千日町15番街区、大通りである天文館電車通りを挟んで北側が東千石町12、13番街区。用途地域はいずれも商業地域で、建ぺい率80%、容積率700%。地権者は観光・交通事業などを手掛けるいわさきグループなど約20者。
 商議所によると、同グループの最高経営責任者(CEO)でもある岩崎会頭は新型コロナウイルス感染症の影響で天文館地区の交流人口が激減した経験から、恒久的な発展には定住人口増加が必要として事業を計画。高度利用も考え市のシンボルとなるよう、鹿児島県内で最も高い鹿児島中央タワー(鹿児島市中央町、高さ99・98メートル)を上回る規模を視野入れている。