凜/日本工営コンサルティング事業統括本部・工藤晶子さん、やりがい感じながら仕事を

2025年1月20日 人事・動静 [10面]

文字サイズ

 国内の農業インフラを担当する農村整備部で、用水路やポンプ場などの整備や修繕に関する計画を作成している。施設の経済効果の地域住民への説明や、河川管理者との協議なども担う。施設を整備する地域について「誰よりも詳しくなれる」のが魅力と話す。
 入社11年目。経験を重ね、顧客から頼りにされることが増えてきた。自分の仕事の次の段階について尋ねられたり、他地区の事例を聞かれたりする時に信頼を実感するという。
 後輩に仕事を振る場面も。単年度の小規模案件が多いが、一つ一つの事業がどうつながり、自分の仕事がどこで役立つかを知ってもらえるよう心掛けている。「意図がきちんと伝わったと思えるようなアウトプットが上がってきたときはうれしい」と頬を緩ませ、「やりがいを感じながら仕事に取り組んでほしい」とエールを送る。
 大学で農学を学び、大学院では国際開発工学を専攻した。初めに興味を持ったのは発展途上国の農村開発といった国際協力分野だったが、学ぶ中でわが国の農業も課題が山積していると感じるようになった。建設コンサルタント業界ならば「日本と発展途上国の両方で農村インフラに関われる」と入社を決めた。
 国内事業での知見を生かし、「日本の農業水利施設の技術や維持管理体制を、発展途上国に広めたい」と将来を見据える。
 日本工営コンサルティング事業統括本部流域水管理事業本部農村整備部技師(くどう・あきこ)