JIA/優秀建築選の入賞作品決定、大賞は「熊本地震震災ミュージアム KIOKU」

2025年1月21日 行政・団体 [1面]

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 日本建築家協会(JIA、佐藤尚巳会長)は、建築文化の創造と発展に貢献する建築デザインを顕彰する「優秀建築選2024」の入賞作品を決めた。最優秀賞に当たる日本建築大賞は、2016年に発生した熊本地震の記憶を未来に残す回廊型フィールドミュージアムの中核拠点施設「熊本地震震災ミュージアム KIOKU」(熊本県南阿蘇村)を選出。次点の優秀建築賞には3点を選んだ。 =2面に関連記事
 熊本地震震災ミュージアム KIOKUの設計は、建築家の大西麻貴氏と百田有希氏による建築ユニット「o+h(オープラスエイチ)」が手掛けた。建物はW・RC一部S造平屋1210m2の規模。屋根の尾根が風景を切り取るフレームとなり、敷地外の遺構や阿蘇の風景を印象的に感じられる。
 審査員からは「展示するだけでなく、ただたたずむ、歩く、眺める、訪れる人の気持ちや行動を受け止める建築。震災ミュージアムの在り方を提示している」と評価された。