全国中小建設業協会(全中建、土志田領司会長)は17日、東京都中央区のコートヤード・マリオット銀座東武ホテルで創立60周年記念祝賀会を開いた。会員や業界団体関係者、国土交通省幹部など約160人が参加し、60年の節目を祝った。全中建会長を務めた2氏に対する表彰も行われた。=2面に関連記事
冒頭あいさつした土志田会長は「設立当時は東京オリンピック景気により公共投資が積極的に行われ、大手建設業と中小建設業の格差が拡大した。このような状況の下、健全な中小建設業の育成と社会的地位の向上を目的に全中建が設立された」と設立経緯を振り返り、「今後も中小建設業を育て守る業界団体として、諸課題の解決に取り組み、地域の主要産業として役割を果たしていく」と意気込みを語った。
祝賀会では60周年記念会長表彰として、会長を務めた松井守夫、豊田剛の2氏を表彰。両氏の代理人に対して土志田会長から表彰状を手渡した。
来賓として出席した佐藤信秋参院議員は全中建の節目に当たり祝辞を述べた上で、国土強靱化実施中期計画の策定にも言及。「3月中にはアウトラインを示し、6月には計画を固めたい」とした。
国交省の吉岡幹夫事務次官は「地域建設業は災害時に重要な地域の担い手だ。担い手の確保のためにも第3次担い手3法を進め、事業量を確保し、給与を高くしていかなくてはいけない」と強調した。