大阪府は京阪寝屋川市駅前から府道八尾茨木線に至る都市計画道路「対馬江大利線」街路事業の未整備区間について、今春にも国から事業認可を取得し、道路や電線共同溝の設計、用地測量に順次着手していく。2025年度から事業を本格化させ、33年度の完成を目指す。総事業費は47億円を概算する。
未整備区間は寝屋川市宝町(対馬江東町東交差点)から高柳栄町(高柳交差点)までの全長約0・6キロ。東側で隣接し先行する寝屋川市施行区間約0・9キロの完成にめどが立ったことから、引き続き府施行区間に着手する。狭いことで危険な状態となっている現道を拡幅するとともに無電柱化し、交通利便性・安全性の向上や防災機能の強化につなげる。
事業費は総額46億0900万円を見込む。うち用地費が31億3000万円(補償費22億0900円含む)、工事費は13億5000万円。道路築造や電線共同溝の整備。道路幅員は20メートル(現6・7メートル)。車道(3メートル×2)、自転車専用通行帯(1・5メートル×2)、歩道(4メートル×2)などを整備する。
26年度までに測量・設計を終え、26~30年度に物件調査や用地買収を実施する。着工は28年度の予定。
府議会で谷口友英都市整備部長は「春ごろに事業認可取得を目指し、地元説明会の開催、道路や電線共同溝の設計、用地測量を計画通り進める。寝屋川市施行区間の完成に続き、切れ目なく事業に着手し、地域住民の安全確保と利便性向上を実現する」とした。寝屋川市との連携を強化しながら、地域の住環境改善と北河内地域の道路ネットワーク強化を進める。