四国整備局/山鳥坂ダム本体建設1期工事、3月にWTO入札公告

2025年1月30日 工事・計画 [11面]

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 四国地方整備局は29日、「令和7-11年度山鳥坂ダム本体建設(第1期)工事」の一般競争入札(WTO対象)を3月頃に公告すると発表した。山鳥坂ダムは愛媛県大洲市を流れる1級河川肱川の支川である河辺川に計画している高さ約96メートル、堤頂長約279メートル、堤体積約53万立方メートルの重力式コンクリートダムで、本体初弾工事となる。工事発注規模は50億円以上としている。
 工事概要は基礎掘削工約40万立方メートル、堤体コンクリート打設工約40万立方メートル、コンソリデーショングラウチング工約4000メートル、カーテングラウチング工約1万2000メートル、仮設備設置工一式。主要建設資材需要としてセメント約9万トン、鋼材(棒鋼)約2000トンを見込む。工期は55カ月。完全週休2日(土日祝日)の現場閉所とする。
 入札参加資格は単体または2~3社JV。単体とJVの代表者は2009年度以降に堤高60メートル以上のコンクリートダム本体工事の施工実績が必要となる。配置予定技術者の専任開始時期は10月下旬。
 24年度発注見通しで第4四半期に追加した。「令和6年度山鳥坂ダム本体設計外業務」は建設技術研究所が担当している。延長約682メートルの仮排水トンネルを掘削し呑口躯体と吐口水路を構築、呑口下流に仮締切を設けて河辺川を転流させる「令和5-7年度山鳥坂ダム仮排水トンネル工事」(工期は23年7月25日~25年6月30日)を鹿島が施工している。