大阪府藤井寺市/幼稚園・保育所再編実行計画後期案、8園を3園以内に統廃合

2025年1月31日 行政・団体 [8面]

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 大阪府藤井寺市は市立幼稚園・保育所の老朽化と利用者減少に対応するため、2025年度から36年度までを計画期間とする「市立幼稚園・保育所再編実行計画(後期計画)案」を策定した。対象施設は市立幼稚園3園(藤井寺幼稚園、藤井寺南幼稚園、道明寺南幼稚園)と市立保育所5園(第1保育所、第3~6保育所)の計8園。これらの施設を統廃合し、幼保連携型認定こども園への移行を進める。
 計画では8園を3園以内に統合することを目指し、25年度以降、段階的に再編していく。供給不足が顕著な南東地域(第4保育所、道明寺南幼稚園)と南西地域(第3保育所、藤井寺南幼稚園)を優先し、その後、北西地域(第1保育所、第6保育所、藤井寺幼稚園)と北東地域(第5保育所)で統廃合を進める。新設園では職員間の連携強化やICTシステムの導入を通じて効率的な運営にも取り組む。
 8園のうち6園が築50年以上を経過しており、建て替えや大規模改修が必要とされる。市立幼稚園全体の利用者数も14年の375人から24年に131人と3分の1に減少。一方で保育所の利用ニーズは高止まりしており、中でも南東地域と南西地域で供給が不足しがちだという。
 これらの課題に対応するため、老朽化施設の統合や他施設への機能移転を検討。前期計画で整備した道明寺こども園をモデルケースとして、幼保連携型認定こども園への移行を進めることとした。
 再編に向けては「待機児童ゼロ」を掲げ、「第六次藤井寺市総合計画」と整合性を保ちつつ、用地確保や財源の確保を目指す。