大人になってから始めたという人が多いゴルフ。子どもたちにその楽しさを伝えようと、東急不動産グループが関東圏で運営するゴルフ場を中心に「ジュニアゴルフレッスン会」を定期的に開いている▼川崎市内で先日行われたレッスン会は雨天ながらも、地元の小学生や保護者らでにぎわいを見せた。今回は初めてクラブを振る子どもたちが多く、手軽に楽しめるスナッグゴルフでプロのコーチらが指導。自然あふれるコースで人生初のゴルフを楽しんでいた▼クラブをそろえ、打ち方を学び、コースまで出かけてプレーするゴルフは、気軽に始められるスポーツとは言い難い。レッスン会の関係者は「プロを目指す人たちは一握り。子どもから大人まで誰もが楽しめるスポーツとして普及に取り組む」と思いを明かす▼少子高齢化や人口減少はゴルフ場業界にも深刻な問題となっている。キャディー不足のほか、猛暑で芝の生育管理が難しくなり維持費も増加。ゴルフ場も生き残りに必死だ▼コロナ禍で復活の兆しが見えたブームも今は落ち着いた感がある。地域密着のイベントなど地道な活動がゴルフ人口の増加につながろう。