寿建設(福島市、森崎英五朗社長)とトヨタ自動車が工事現場のカーボンニュートラル(CN)でタッグを組んだ。福島県二本松市の国道4号沿いにある「道の駅安達(上り線)」で寿建設が担うトイレ改修工事の現場で、電動工具の給電にトヨタの燃料電池車「MIRAI」を使う実証実験を始めた=写真。
改修工事は寿建設が担当する国道維持補修の一環。現場ではグラインダーやジェットヒーター、電動ハンマーなどの工具を使用。2日弱程度はMIRAIからの給電で工具が動かせるという。通常の発電機と違い騒音が出ず、二酸化炭素(CO2)も排出しない。
「環境に優しい新たな工事現場として業界のイメージアップにもつながる」と森崎社長。建設業界でCNを実現する具体策として両社は実証実験に大きな意義があるとし、自動車メーカーと協力しながら水素活用の可能性を探る。トヨタは福島県で水素技術を活用した未来のまちづくり活動を展開している。