PFI・PPP協会/老朽化橋梁マネジメント研究会が初会合、契約モデル検討も視野

2025年2月6日 行政・団体 [2面]

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 日本PFI・PPP協会(植田和男会長兼理事長)は5日、「老朽化橋梁マネジメント研究会」の初会合を東京都内で開いた=写真。老朽化や橋梁の維持管理・更新を巡る課題などの情報を共有し、包括管理や新技術の活用、橋梁の価値の創造などの研究を進める。管理・更新の契約モデルの検討も視野に入れている。初会合では国土交通省道路局、八千代エンジニヤリング、前橋市の担当者が橋梁の管理やメンテナンスについて講演した。
 研究会は外部講師の講演会、分科会による研究、意見交換などを行う。協会の非会員からも参加を幅広く募っていく。分科会は包括管理・統廃合、新技術活用推進、橋梁の新たな価値創造の領域での設置を予定している。
 初会合の講習には行政38団体、民間121団体から300人以上の申し込みがあった。会場で国交省は点検要領や新技術・技術基準について、八千代エンジニヤリングが包括民間委託の事例、前橋市は橋梁メンテナンスについて説明した。
 冒頭、植田理事長は「公共施設、インフラすべての分野で官民連携の果たす役割は大きい」と話した。官民連携事業の契約、リスクの重要性を強調し、「費用と発注とで(受発注者の)お互いに不幸なことが包括的民間委託で起きている」と指摘した。業務範囲やリスクの明確化を求め、契約モデルの検討に意欲を示した。橋梁の存在を前向きに捉えた価値創造の取り組みを進める考えも示した。