堺市/瓦町公園周辺ゾーン組合施行で再開発へ、地権者の合意形成推進

2025年2月12日 工事・計画 [16面]

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 堺市は主要都市拠点となる堺東エリアの「瓦町公園周辺ゾーン(約1ヘクタール)」の市街地整備で、組合施行による再開発を想定し、地元の合意形成を進める方針を固めた。2025年度に都市計画決定に必要な各種調査や関係機関との協議・調整、関係地権者の機運醸成を進めつつ、計画のたたき台をまとめる。
 市は「瓦町公園周辺ゾーン市街地整備に係る推進検討支援業務」の一般競争入札を公告した。参加申請書は21日まで受け付け、3月17日に入札と開札を行う。
 都市計画決定に向けた調査・合意形成支援、交通量や車両動線、電波障害調査の実施、事業計画案・都市計画図書案の作成支援などを行う。関係地権者(堺市を除く16地権者)の機運醸成のため、勉強会を2カ月に1回程度開催し、合意形成に向けた支援を行う。履行期間は26年3月31日まで。
 瓦町公園周辺ゾーンは南海高野線堺東駅の西側で北瓦町1付近に位置し、商店街に隣接しながらも駅からの距離があるため人通りが乏しく、駐車場などの低未利用地が点在している。
 そこで市は24年7月にまとめた「堺東エリアの市街地整備に向けた基本的な考え方」に基づき、瓦町公園と隣接地を一体的に整備し、商業・サービス機能と広場の導入によるにぎわい創出、居住機能を確保。さらに環境先進の都市型住宅や地域住民や来街者が交流できるオープンスペースの整備を推進し、堺東駅から商店街を中心とした回遊性の向上を目指す。