千葉県袖ケ浦市/新庁舎整備最終段階・南庁舎が竣工、庁舎全体が完成

2025年2月12日 工事・計画 [5面]

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 千葉県袖ケ浦市が建設していた市役所南庁舎が完成し、8日に現地で竣工式典を開いた。粕谷智浩市長らが参加し、感謝状贈呈やテープカットなどで竣工を祝った。同庁舎の新築は、北庁舎・設備棟の新築と中庁舎の大規模改修に続く段階的整備の最終ステップ。南庁舎ができたことで、庁舎全体が完成を迎えた。同庁舎は、市民交流広場を中心とした機能を配置した。10日から開庁している。
 南庁舎はRC一部S造2階建て延べ1405平方メートルの規模。基本設計・監理は榎本建築設計事務所、基本・実施設計と施工は大成建設が担当した。
 冒頭、粕谷市長は「地域コミュニティーの活動や市民交流の場として安心して使ってもらいたい。市が目指す新たな姿の実現に向け、全力でまちづくりに取り組んでいく」と述べた。来賓の浜田靖一衆院議員と江野澤吉克千葉県議会議員、小国勇袖ケ浦市議会議長が祝辞を述べた。
 式典では、粕谷市長が明智克夫榎本建築設計事務所会長と廣瀬淳一大成建設執行役員千葉支店長に表彰状を手渡した。
 明智会長は「新庁舎が市のシンボルとして、長く市民に愛され、親しまれるよう心から祈念する」と謝辞を述べた。続けて、廣瀬支店長は「誠実なものづくりで感動を届けるという信条の下、施工に努めてきた。市民に開かれた庁舎としてさらなる市政の発展に寄与するだろう」と期待を込めた。
 新庁舎の所在地は坂戸市場1の1(敷地面積1万9373平方メートル)。整備は段階的に実施し、初弾として22年7月に北庁舎と設備棟が竣工した。建物規模は北庁舎がRC一部S造5階建て延べ4982平方メートル、設備棟がRC造2階建て延べ1039平方メートル。免震構造を採用し災害対策室や議場、執務スペースを設けた。
 23年6月に中庁舎(SRC造地下1階地上7階建て塔屋2階延べ6469平方メートル)の耐震補強、大規模改修工事が完了。旧庁舎と旧議場棟を解体した後、24年2月から南庁舎を建設していた。