回転窓/新たな気持ちで新聞づくり

2025年2月21日 論説・コラム [1面]

文字サイズ

 あと1カ月もすれば就職や入学、転勤など新生活の春がやってくる。今の家から引っ越しされる方も多かろう。例年だと3月の引っ越し件数は通常月の倍に増えるそうだ▼この春は3月8日から4月6日にかけて集中するという。来月からの引っ越しシーズンを前に、国土交通省が民間企業などに対し、引っ越し時期の分散につながる取り組みを検討するよう呼び掛けている▼今年はいわゆる「2024年問題」を背景に、ドライバー不足に伴う物流のひっ迫が懸念される。中野洋昌国交相は先日の会見で「トラックドライバーの労働負荷の低減やスムーズな引っ越しのためにも混雑時期をできるだけ避け、引っ越し時期の分散に向けて検討、協力をお願いしたい」と訴えた▼年度の切り替わりに合わせた企業の人事異動や進学などで、引っ越し時期を変えるのが難しいケースも少なくない。国交省だけでなく、経済産業省や文部科学省など関係省庁と連携した動きも必要だろう▼当社の本社事務所では50年以上ぶりの引っ越しに向けて準備が大詰め。来週25日に新事務所で業務を始める。新たな気持ちで新聞づくりに励みたい。