千葉県松戸市/常盤平地区リニューアル本格化へ、街路新設や公園再整備などで活性化

2025年2月28日 工事・計画 [5面]

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 千葉県松戸市は、常盤平地区のリニューアルを本格化する。豊かな緑や魅力ある景観を活用してにぎわいを創出し、地域経済の活性化につなげる。2025年度当初予算案で、同地区のまちづくり事業に2億2116万1000円を計上。街路を新設したり公園を再整備したりして、まちの魅力と価値を高める。新たな移動手段として自動運転を視野に入れ、実施調査を進める。
 18日、「まちづくり方針」をまとめた。計画イメージによると、都市再生機構の団地活用・再生のノウハウを生かした施策を検討。市の総合計画で定める「子育て世代や若者に選ばれ、高齢者を含め全世代が健やかに安心して暮らせるまち」の実現を目指す。
 移動しやすい環境を整えるため、道路や交通などのインフラ再整備や常盤平駅周辺の再生に取り組む。災害に強い立地を生かし、避難場所や避難所機能を充実させることで地域防災力の強化を図る。
 桜並木をはじめとする景観を保全しつつ、常盤平の緑を感じながら歩く健康プログラム「トキウォーク」といった健康づくりも推進。市内にある総合公園「21世紀の森と広場」と常盤平をみどりのネットワークでつなげることで、さらなる魅力向上を狙う。
 常盤平・五香松飛台地域は、1955~65年代の大規模な土地区画整理事業で整備された区域が多く、常盤平団地をはじめ、牧の原団地、松飛台工業団地が位置している。団地の老朽化や住民の高齢化、若者の減少といった課題を抱えており、地域の具体的な再生方針を定める必要があるという。