大阪市/国際見本市会場インテックス大阪、改修方針等検討業務プロポ公告

2025年2月28日 工事・計画 [11面]

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 大阪市は、老朽化が進んでいる国際見本市会場「インテックス大阪」(住之江区)の改修を検討する。IR(統合型リゾート)が立地する夢洲(此花区)ではMICE(国際的なイベント)施設の整備計画が進んでおり、今後の展示会や見本市開催の動向、MICE施設との役割の違いを分析し、施設機能や必要規模を検討する。26日に「国際見本市会場(インテックス大阪)の改修方針等の検討業務」の公募型プロポーザルを公告した。3月21日まで参加申請を受け付け、4月下旬に選定結果を通知する予定だ。
 インテックス大阪は1985年に開業した西日本最大の見本市会場。今年で40年を迎えるが、建物や設備の経年劣化が進み、機能面でも陳腐化している。他都市では次々と新たな展示館の建設が進んでおり、都市間競争力の低下が懸念されている。
 一方、夢洲ではIRが開業する2030年に2万平方メートルの展示施設が整備され、その後も段階的に拡張が予定されている。
 今回の業務ではIRのMICE施設の拡張計画を踏まえ、見本市会場に求められる施設機能や必要規模を整理し、改修方法を比較するとともに、調査結果を踏まえ、最適な事業手法を検討する。
 プロポーザルは単体かJVが参加可能。参加資格はMICE施設の整備を目的とした基本構想や調査検討業務、地方自治体が策定した行政計画策定支援業務の履行実績がそれぞれ1件以上あること。3月28日に資格審査結果を通知し、4月4日まで企画提案書を受け付ける。プレゼンテーション審査は同23日に実施する予定。
 業務内容は▽現状のインテックス大阪の課題と主催者ニーズの整理▽今後25年間の府内展示会などの開催見込み件数の算出▽IRのMICE施設と公的展示施設で開催される展示会の違いの分析▽MICE施設開業後のインテックス大阪の催事開催動向と収支予測▽MICE施設開業後を見据えた必要規模▽最適な事業手法の検討-など。事業手法は指定管理者制度やDBO(設計・建設・運営)方式、コンセッション(公共施設等運営権)方式のPFIなどを含めて検討を進める。
 契約期間は12月1日まで。契約上限額は1650万円(税込み)を予定。