職場の業務効率化などに円滑なコミュニケーションは欠かせない。そのために組織内でさまざまな取り組みを行っているものの、なかなか思う通りにはいかないのが現実かもしれない▼避けなければいけないのは伝えたい内容が正しく伝わらず、ミスや事故につながってしまうこと。いわゆるコミュニケーションエラーをどう防ぐかは大きな課題だ▼例えば聞き間違いを防ぐには、言われたことを繰り返し唱える復唱が有効な方法の一つとされる。簡単にできる確認方法だが、復唱を有効に機能させるポイントは、指示や情報の受け手ではなく伝える側にあるようだ▼指示者は自分からの指示が終わると他に注意が向き、受け手が誤った復唱をしていても気付かないケースがある。指示を出すだけでなく、復唱された内容を注意して聞くことが重要という。そうした復唱などコミュニケーションエラー対策は鉄道総合技術研究所「人間科学ニュース」(第206号)に解説されている▼きょう3月3日は数字の語呂合わせで「み・み(耳)」の日。ミスの防止や安全確保にしっかり聞くことが大切と改めて認識する一日にもしたい。