NTT都市開発ら/ジーライオン・アリーナ・コウベが竣工、設計・施工は大林組

2025年3月4日 行事 [10面]

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 神戸市中央区のウオーターフロント地区で進められてきた「神戸アリーナプロジェクト」(新港突堤西地区〈第二突堤〉再開発事業)が完成し、3日に竣工式が開かれた。NTT都市開発とスマートバリュー、NTTドコモの3社コンソーシアムが神戸市から借地し、民設民営のアリーナを整備。4月に開業し、ワン・ブライト・コウベ(神戸市中央区、渋谷順社長)が50年間の施設運営を手掛ける。設計・施工を大林組、CM(コンストラクションマネジメント)業務を山下PMCが担当した。
 建設地は新港第2突堤(新港町2の1)。施設名称は「GLION ARENA KOBE(ジーライオン・アリーナ・コウベ)」で、S・SRC造7階建て延べ約3万2000平方メートルの規模。突堤の敷地条件を生かし3方向を水辺に囲まれた、港町・神戸を象徴する施設となる。関西最大級の約1万人を収容し、プロバスケットボールBリーグの神戸ストークスの本拠地や音楽イベント、MICE(国際的なイベント)の開催などに対応する。
 式典では池田康NTT都市開発社長と渋谷社長、久元喜造神戸市長、木下雅幸山下PMC取締役兼専務執行役員、蓮輪賢治大林組社長が玉串をささげ、新たな施設の完成を祝った。
 池田社長は「アリーナは当社で初めての物件。当初予定通りに完成し、感無量の思いだ」、渋谷社長は「この素晴らしいアリーナに恥じないよう、神戸ストークスのチーム強化を図っていきたい。安全・安心の施設運営に努め、市民のコミュニティーを育む拠点を形成していく」と話した。久元市長は「アリーナ内部に広がる壮大な非現実空間に圧倒された。神戸空港の国際チャーター便の就航開始という絶好のタイミングで開業できることに感謝している」と述べた。