熊本県玉名市は市中心部の活性化に向けた方針などをまとめた「まちなか未来図」に基づき、2025年度に各種事業の優先順位などを示す実行計画「玉名市アクションプログラム」を策定する。プログラムの中にはPFIなど民間活力を導入し、旧庁舎周辺跡地などで検討している複合施設整備に向けた方向性も盛り込む考え。4月にも策定調査業務の委託先を選定する公募型プロポーザルを公告し、6月までの契約締結を予定している。
24年度3月補正予算案で調査業務の委託費を含む関連経費として1490万円を計上した。調査業務の履行期間は25年度末までを見込む。
まちなか未来図の案によると、人口やさまざまな都市施設が集積している玉名駅周辺、新たな街づくりが進んでいる新玉名駅周辺を計画対象区域に設定。25~45年度を計画期間とし、必要に応じて内容の見直しを図るとした。
案では、旧庁舎周辺跡地(繁根木、敷地面積約1万7400平方メートル)と旧中央病院跡地(中、約1万9000平方メートル)などを主要な公有地に定め、利活用の方針を示した。
旧庁舎周辺跡地で計画する複合施設は老朽化が課題となっている文化センター(繁根木)の中央公民館の機能を移転し、子育て応援施設や避難所を設ける。旧中央病院跡地の複合施設は市民図書館機能を移し、学生向けの交流拠点として図書館やコミュニティースペースを整備する。複合施設の検討では25年度に民間事業者の意見を聞く対話型市場調査を行う考え。