「ものづくりに携わりたい」という思いを抱いて神奈川県立磯子工業高等学校に入学した。在学中に神奈川建設重機協同組合(大平道成理事長)が実施した出前授業で初めてクレーン車に触れた。実際にクレーン操作を体験して「クレーンオペレーターの仕事に就きたい」と強く意識するようになった。
高校卒業後、佐藤機工に入社が決まり、クレーンオペレーター資格に必要な大型特殊、移動式クレーン免許を取得するために「神奈川クレーン塾」に入塾。開講期間約1カ月の間に免許取得だけでなく、建設業界の基礎知識や安全教育、コミュニケーションのためのマナー研修を受講し、見事試験に合格してクレーンオペレーターになる資格を手に入れた。現在は、12トンラフタークレーンオペレーターとして県内の現場を担当している。
「安全に作業を進めていくため、現場環境と周りに気を配るように心掛けている」とし、周囲への顧慮を怠らず業務にまい進している。
「各現場に行き、さまざまな職人さんたちと一緒に仕事し、いろいろと学びながら仕事を覚えられる今が楽しい」と笑みがこぼれる。クレーンオペレーターは力仕事ではなくて、性別も関係なく仕事をすることができる。これからも技術を磨いて頑張っていく。
(あんざい・ゆいか)