いつまでも忘れず、思い出すきっかけとして作られるものに記念碑や記念誌などがある。企業や団体、個人らが制定する記念日にも人々の記憶にとどめようと、さまざまな思いや願いが込められている▼日本記念日協会が認定・登録した記念日はホームページで検索・閲覧できる。きょう3月11日を見ると、東日本大震災関連の記念日が目立つ▼「防災意識を育てる日」はネットテレビやラジオ局の運営会社が制定していたのを防災士の社長が継承して登録。関東大震災に由来する「防災の日(9月1日)」に行われる防災訓練が台風シーズンで中止となることも鑑み、震災の教訓を次世代につなぐための話し合いや行動を促す日とした▼メディアコマースが制定した「おくる防災の日」は、防災用品を大切な人に贈る・送る習慣を根付かせるのが目的。NPOが定めた「いのちの日」には多くの命を失った震災の教訓を風化させず、災害時医療を考える機会とする思いがこもる▼本紙でも早期の復旧・復興や防災・減災対策の重要性を訴えてきた。これからも安全・安心な国土づくり、それを支える建設産業の取り組みを報じていく。