中部整備局ら/蒲郡BP開通式開く、名豊道路全線つながる

2025年3月11日 行事 [7面]

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 中部地方整備局が愛知県内で整備を進めていた国道23号蒲郡バイパス(BP)の豊川為当~蒲郡ICが8日、開通を迎えた。これにより、名古屋市から豊橋市までを結ぶ延長約72・7キロの高規格道路「名豊道路」が、1972年度の事業着手から半世紀の時を経て全線開通となった。同日、蒲郡市内で行われた開通式典やセレモニー、パレードには、地元関係者や施工者、設計者、自治体関係者、国会議員など約430人が参加。事業の節目を盛大に祝った。
 式典やセレモニー、パレードは、中部整備局名四国道事務所や愛知県、豊川市、蒲郡市、名豊道路建設推進協議会、国道23号蒲郡BP建設促進協議会で構成する実行委員会が主催した。
 蒲郡市民会館で行われた式典で鈴木寿明蒲郡市長は「さまざまな関係者のおかげで開通を迎えることができた。道路を活用し、物流や人流、産業、観光による地域活性化、防災などにつなげたい」、大村秀章知事は「名古屋港や三河港へのアクセス性を飛躍的に高め、県の重要な東西軸になる。開通効果を最大限に生かすため、イノベーションを創出する取り組みなどを加速し、日本の成長をリードしたい」とあいさつ。佐藤寿延中部整備局長は「連綿と多くの方が事業に携わり、きょうを迎えることができた。開通を機に地域、圏域がますます発展し、つながることを祈念する」と話した。来賓の今枝宗一郎衆院議員は「皆さんと一緒に盛り上げ、地方創生につなげたい。今後の4車線化に向けても力を尽くす」と述べた。その後、蒲郡IC周辺の道路現地に移動し、セレモニーとして鋏入れやくす玉開披が行われた。
 豊川為当~蒲郡ICの延長は9・1キロ。蒲郡BPを形成する。
 名豊道路は知立、岡崎、蒲郡、豊橋、豊橋東の5BPで構成。8市1町を通過する。物流効率化や災害に強い道路機能の確保など、さまざまな効果が期待される。