香川県は、公共職業能力開発校「香川県立高等技術学校」の高松校(高松市郷東町587の1)の老朽化を受け、在り方の検討に乗り出す。専門家や学識経験者、香川労働局、香川職業能力開発促進センター(ポリテクセンター香川)などの関係者を交えた「(仮称)香川県立高等技術学校在り方検討委員会」を2025年度に設置。今後の方向性を同年度中に打ち出す。
県議会2月定例会の経済委員会が10日開かれ、寺嶋賢治商工労働部長が「築60年の建物が多く、安全で円滑な訓練実施の観点から建て替えの必要性を含めた検討が必要」と答弁した。25年度当初予算案に高等技術学校運営管理事業費6862万7000円を計上。老朽化した高等技術学校の在り方の検討を新規事業に位置付けた。検討委の運営などは職員が担う。
高松校は電気システム科と自動車工学科、建築システム科、機械システム科の技術専門コースと塗装技術科、造園科、デザイン科、介護サービス科の求職者向けコースがある。主要8施設(総延べ9740平方メートル)のうち、三つの実習棟と教育棟など5施設が1965年3月に建設された。