香川県は、2025年度当初予算案で河川総合開発事業に13億3800万円を計上した。このうち、湊川総合開発事業五名ダム再開発に6億5400万円を充てる。多目的ダムの建設を計画しており、用地補償や付け替え道路工事、ダム本体設計などに取り組む。
五名ダム再開発では湊川の洪水時の流量低減を図るため、既存ダム(東かがわ市入野山)下流約700メートル地点に重力式コンクリートダムを整備する。総貯水容量は約570万4000立方メートルで計画している。本体概略設計はニュージェックが手掛けた。
2月21、28日に一般競争入札を開札した「湊川総合開発事業五名ダム再開発管理設備基本設計業務委託」「同水理模型実験業務委託」と「同環境調査業務委託」の落札者を建設技術研究所に決めた。落札金額はそれぞれ5022万4900円(税込み、以下同)、6564万3600円、1888万1500円。履行期間は12月15日までと26年3月23日まで。
25年度当初予算案では綾川治水ダム建設事業長柄ダム再開発に6億8400万円を配分した。付替道路工事や用地補償、ダム本体設計などを進める。2月28日に一般競争入札を開札した「長柄ダム再開発事業環境調査業務委託」の落札者は四電技術コンサルタント。落札金額は1815万円。履行期間は26年3月23日まで。ダム本体実施設計は日本工営が担当。堤高をかさ上げし、総貯水容量約944万立方メートルで計画している。所在地は綾川町東分。