奈良県大和郡山市は、近鉄郡山駅前の商業施設「アスモ大和郡山」跡地(南郡山町529の2)に立体駐車場など公共施設とスーパーマーケットなど民間施設を備えた複合施設を計画している。定期借地権方式による公民連携の事業スキームを導入し、駅前の活性化につなげる。市は事業者の募集を前にプロポーザルの要項案を公表した。4月に公告し、7~9月に提案を受け付け、早ければ10月下旬に優先交渉権者を選定する。
件名は「近鉄郡山駅前店舗等公共駐車場共同開発事業」。土地面積は約4150平方メートル。市街化区域の商業地域で建ぺい率80%、容積率500%が上限。供用開始後30年間の定期借地契約を基本に50年未満の提案も認める。借地料は1平方メートル当たり月額844円。
市は自走式の公共駐車場と子育て世代活動支援センターの整備を計画し、民間から物品販売施設を提案してもらう。にぎわいを創出するスーパーマーケットやカフェなどの商業施設、オフィス、健康・福祉・医療関連施設などの導入を期待している。
事業者は施設を所有する企業とし、設計、建設、維持管理の各企業とJVを結成できる。設計、建設企業ともに同規模以上の複数施設の設計や施工の実績が必要となる。特定目的会社(SPC)の設立も可能。
5月26日から6月20日まで参加表明書、7月1日から9月30日まで提案書を受け付け、学識者らによる事業者選定委員会のプレゼンテーション審査などを踏まえ、優先交渉権者を選定する。