急に暖かくなったり、寒くなったりする三寒四温のこの時期は、外出する際の服装に迷われる方も多かろう。人の体感気温はそれぞれ異なり、街を歩いていると冬のコートを着ている人がいる傍らで、半袖姿の人も▼季節の変わり目に行う衣替えは、衣類を整理する好機でもある。特に春は入学・入社や転勤など、新生活をスタートさせる時期と重なり、押し入れやクローゼットなどにしまい込んだ服を断捨離するには打って付けだ▼いざ取りかかると、「残したい服」と「捨てる服」の見極めに悩む方も多いはず。汚れが目立ち、ボロボロとなった服自体の劣化のほか、自分の体形や好みの変化も判断の目安。これらに「もったいない」や「思い出」などの個人的な感情が加わると、整理が思うように進まなくなる▼仏教用語ではなく、造語の断捨離は「ものから開放されて心も体も身軽にする」といったヨガの考え方からきているという▼断捨離成功のこつは、単にものを捨てるのではなく、「自分の持ちものを適正量にする」といった考え方もポイントの一つだとか。ものがあふれる現代人には「足るを知る」ことが必要だろう。