国土交通省は18日、優良緑地確保計画認定制度(TSUNAG認定)の初弾認定として14プロジェクトを発表した。都市開発事業が取り組む緑化を国交大臣が量と質の両面で評価、認定する制度で、2024年11月施行の改正都市緑化法で創設された。4月25日に認定式を開き、事業者に中野洋昌国交相が認定証を手渡す予定だ。=12面に制度の解説
TSUNAG認定では緑地の質を「気候変動対策」「生物多様性確保」「ウェルビーイング」など50項目150点満点で点数化。質が100点以上かつ緑地率30%以上で「星3」、75~99点かつ20~29%で「星2」、50~74点かつ10~19%で「星1」の認定となる。
認定されると優良緑地確保支援事業資金による無利子貸し付けや、グリーンインフラ活用型都市構築支援事業の補助を受けることができる。環境や自然などに関する国際的な枠組みとも連携。不動産などの分野でESG(環境・社会・企業統治)の取り組みを評価する「GRESB」や「TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)」のガイドラインで記載項目として位置付けられている。
初弾認定された14プロジェクトは次の通り。
【星3】新柏クリニック(千葉県柏市)▽竹中技術研究所(調の森SHI-RA-BE)(千葉県印西市)▽大手町タワー(大手町の森)(東京都千代田区)▽赤坂インターシティAIR(東京都港区)▽麻布台ヒルズ(東京都港区)▽東京ポートシティ竹芝オフィスタワー(東京都港区)▽MUFG PARK(東京都西東京市)▽KX-FOREST KARUIZAWA 鹿島軽井沢泉の里保養所(長野県軽井沢町)▽グラングリーン大阪(大阪市)▽新梅田シティ(大阪市)
【星2】大丸有地区(ホトリア広場・一号館広場・丸ビル外構)(東京都千代田区)▽BLUE FRONT SHIBAURA(東京都港区)
【星1】シチズン時計東京事業所(CITIZENの森)(東京都西東京市)▽BRANCH神戸学園都市(神戸市)。