高知県須崎市は2025年度、スケートボードやBMXなど舗装された路面を利用するストリートスポーツの専用施設「スケートパーク」の建設に着手する。滑走面積は約2000平方メートルを見込み、中四国最大級となる。同年度中の完成、26年度の供用開始を目指す。
25年度当初予算案にスケートパーク整備事業費として総額11億8320万円を計上した。工事発注の時期や方式は未定。所有者から土地を賃借して整備する。敷地面積は約5800平方メートル。日本スケートパーク協会に監修を委託する。基本・実施設計は若竹まちづくり研究所が担当した。
21年に開催された東京五輪でスケートボードが正式種目に採用され、日本人選手が活躍した。24年のパリ五輪でもメダル獲得が相次いだ。市内では若者を中心に幅広い世代で愛好家が増えつつあり、競技場所の確保が課題となっている。
高知県内では四万十市の安並運動公園内に18年4月、スケートパークがオープンした。同施設は県西部に位置し、東部からのアクセスを考えると中央部に位置する須崎市での整備に期待が寄せられている。市は大会誘致による地域の活性化や若者の定住につなげたい考えだ。