白や赤、紫など花色が鮮やかなゼラニウムは欧米で窓辺を飾る花の定番として知られる。日本でも春の足音が近づいてくる時期に寄せ植えなどを楽しんでいる人が多く、街歩きなどで見かけるとほっこりした気持ちになる▼ふんわりとして心地よい匂いは香水のようでもあり、スズランやバラと並び室内などに置く芳香剤でも人気のある香りなのだという▼建設産業で働く女性がより働きやすく活躍できる環境を整えようと国土交通省らが新しい実行計画を策定した。工事の最前線で活躍する女性を右肩上がりで増やすことなどを目標に設定。快適で清潔なトイレや更衣室の整備、働き手の側に立った産休・育休制度の運用などハードとソフトの両面で手を尽くしていく▼目標達成のポイントは建設産業に関わる全ての人の「意識改革と理解醸成」。ハードに目が向きがちだがより大切なのは一人一人の心持ちで、国交省は「全ての人が働きやすい現場」にすることが重要と説く▼寄り添うように花が咲くゼラニウムの花言葉は「真の友情」「尊敬」「信頼」。仲間を思いやり、力を合わせてものづくりに励む現場にぴったりな花だと思う。