安藤忠雄氏/永遠の青春テーマの展覧会が大阪市で開幕、建築人生の集大成を展示

2025年3月21日 行事 [15面]

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 建築家の安藤忠雄氏による大規模展覧会が20日、グラングリーン大阪うめきた公園(大阪市北区)内の文化施設「VS.(ヴイエス)」で開幕した。タイトルは「安藤忠雄展-青春」(主催=VS.共同事業体〈トータルメディア開発研究所・野村卓也事務所〉)。第一線を走り続ける安藤氏が描く「永遠の青春」をテーマに、建築人生の集大成となる作品群を映像演出と共に展示する。会期は7月21日まで(月曜日休館)。開館時間は午前10時~午後6時。入場料は大人一般1800円。
 同展では安藤氏が手掛けたプロジェクトのスケッチやドローイング、模型など約230点をモニター映像と共に展示。出展する建築プロジェクト数は約60件に及ぶ。
 会場は「挑戦の軌跡」と「安藤忠雄の現在」にゾーニング。初期作品「住吉の長屋」(大阪市住吉区)から「表参道ヒルズ」(東京都渋谷区)、「ブルス・ドゥ・コメルス」(仏パリ)など国内外の代表作品を展示する。原寸大に再現した「水の教会」(北海道占冠村)や、天井高15メートルのダイナミック空間など最新の映像技術を駆使したフロアも設けている。会場外にはシンボルとなる「青いリンゴ」も設置した。
 開幕に先立ち、19日に報道関係者に会場内を公開した。安藤氏は「人々に100歳まで青春のように目標を持って走り続けてほしいという思いで名付けた。私自身も変わらず仕事を頑張っていく」と力強く語った。