名古屋市立大学は、移転建て替えを計画している医学部付属みどり市民病院について、病床数が45床増の250床となる見込みとなったことから、2025年度はこれを踏まえ9月をめどに基本計画を策定する予定だ。業務の委託方法は早急に決定する。専門的見地から計画策定を支援するため「みどり市民病院における建て替えに係る基本計画策定支援業務委託」の入札後資格確認型一般競争入札を19日に公告した。医療コンサルタントなどを対象とした業務で4月3日に開札する。
みどり市民病院(名古屋市緑区潮見が丘1の77)は、1969年に完成した本館(延べ7783平方メートル)、88年完成の南館(延べ6920平方メートル)、98年完成の北館(延べ1563平方メートル)で構成。老朽化が進んでいるため、名鉄鳴海駅前の鳴海駅前第2種市街地再開発事業地内(緑区鳴海町ほか)で建て替える。
24年度は、建て替え後の病床を140床増の345床とする計画を前提に、基本計画検討業務を梓設計に委託し進めていた。しかし、地域全体の病床数や民間医療への影響を考慮し45床増とする計画に変更。今月14日に開かれた愛知県の医療審議会医療体制部会で了承されたことで、基本計画の策定作業を再スタートする。入札手続きを開始した支援業務の委託先と協力して計画を取りまとめる。計画策定後、基本設計に着手する場合は補正予算で事業費を計上する。