凜/国土交通省中部地方整備局・小寺朱華さん、自分から疑問を持つ

2025年3月24日 人事・動静 [10面]

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 新卒で国土交通省に入省し中部地方整備局に配属、3年がたつ。道路事業に関心を抱いたきっかけは、建設が進む東海環状自動車道。出身地の岐阜県大野町では2019年、大野神戸ICが開通した。付近の道の駅「パレットピアおおの」でアルバイトをしていたこともあり、大規模な道路が建設される様子を間近で見て、「自分も人々の生活を豊かにする仕事がしたいと思った」と語る。
 1年目は浜松河川国道事務所の計画課で、「三遠南信自動車道水窪佐久間道路」の調査・設計を担当。「受注者との打ち合わせは土木専門用語が多く、慣れるまで苦労した。分からないことは丁寧に調べて解消した」と振り返る。事務所全体でBIM/CIMの取り組みに力を入れており、設計時に作成したBIM/CIMモデルが工事や管理へ活用できるような仕組みづくりの一環として、事務所独自の要領作成にも携わった。
 現在は、名古屋都市圏と中部国際空港を結ぶ「西知多道路」の工事発注に携わっている。「都市部のため、ヤード確保や現道との兼ね合いなど、山間部とは異なる難しさがある」と日々奮闘中だ。
 目標は「地域から信頼される職員」。品質の良いインフラ整備には、的確な計画・設計が必要。「判断材料となる知識を蓄えるためにも、『なぜ?』と疑問を持ち、解決する習慣を大切にしたい」と成長を目指す。
 国土交通省中部地方整備局愛知国道事務所工務課技官(こでら・しゅか)