JR東日本/高輪ゲートウェイシティーがまちびらき、ファンファーレで開業祝う

2025年3月28日 行事 [4面]

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 JR東日本が開発を進めている高輪ゲートウェイシティー(東京都港区)が27日にまちびらきを迎えた。セレモニーではNHK交響楽団のファンファーレが鳴り響く中、関係者や来賓がテープカットに臨み、開業を祝った=写真。会場となったJR高輪ゲートウェイ駅前には多くの人が詰めかけ、オープンした施設に列を作ったり、記念撮影をしたりする様子が見られた。
 セレモニーには同社の喜勢陽一社長のほか、菅義偉元首相や森昌文首相補佐官、谷崎馨一東京都技監、清家愛港区長らが出席した。
 喜勢社長は「未来への夢と情熱を傾けたプロジェクトが、こうして最初の大きな一歩を記せたのも、ご指導を賜った関係者の支援・理解のたまものだ」と感謝を表明。「『地球益』の実現に向け共創し、成果をさまざまなアセットで実証し、グローバルに発信していく地にしていきたい」と抱負を述べた。
 同シティーの南端から、JR東日本と京浜急行電鉄が共同開発する「品川駅街区地区」までの間には、開発構想が未公表のエリアがある。喜勢社長は「品川駅に向けてウイングを延ばし、歩行者デッキでつながる一体としたまちを造っていく」と開発に意欲を示した。
 森首相補佐官は石破茂首相のメッセージを代読。石破首相は「整備効果が最大限発揮されるよう、周辺の官民連携による都市基盤整備を全面的に支援していく」との方針を示した。
 谷崎技監は小池百合子東京都知事のメッセージを代読した。小池知事は都の未来ビジョンを定める「2050東京戦略」に触れ、「高輪ゲートウェイシティーがいち早く具現化する先駆者になると期待している」と応援の言葉を贈った。
 同シティーはTHE LINKPILLAR1(ザ・リンクピラー1)と同2、文化創造棟、レジデンス棟の大きく4施設に分かれる。27日に開業したのはザ・リンクピラー1。残る施設は今後も建設を続け、2026年春の全面開業を目指す。