◇27年6月までに着工
サッカーJ2いわきFCを運営するいわきスポーツクラブ(福島県いわき市 大倉智社長)は、新ホームスタジアム「IWAKI STADIAM LAB(仮称)」の建設候補地を福島県いわき市小名浜とすると発表した。小名浜湾に面し、水族館・アクアマリンふくしまの北西に位置する約2・8ヘクタールの県有地に整備する。2027年6月までに着工し、完成は31年の開幕を目指す。
候補地は現在、小名浜湾3号埠頭緑地公園や駐車場がある。新スタジアムは収容人数8000~1万人規模を見込み、J1ライセンスに必要な5000人以上の基準を満たす。グラウンドの四方を観客席スタンド2面、多目的な用途のビルディング棟(5階建て)、多目的広場で囲む構想となっている。県との交渉を進めて建設地を決定し、6月末のJ2ライセンス申請時までに具体的な新スタジアムの整備計画を提出する。「まちの構造が変わる345日の居場所」をコンセプトに掲げた。
いわき市の都市計画や「既存の地域資源と掛け合わせ、より経済効果を生み出す場所が望ましい」とするJリーグの考えを踏まえ候補地を検討してきた。周辺に商業施設などが集まる一大観光拠点で、基本理念に掲げる「人が集い『偶然の出会い』が生まれるスタジアム」につながることも選定の要因となった。現在は「ハワイアンズスタジアムいわき」(いわき市常磐水野谷町竜ケ沢308)ホームスタジアムとしている。