千葉県建設業協会(石井良典会長)の香取支部会員である石井工業と鈴木組が施工を手掛けた、千葉県香取市佐原にある「忠敬橋」リニューアル工事が完了した。安全性を高めるため、既存の歩道部分を2メートル拡幅し、3月14日に供用した。橋は佐原の歴史的建造物が立ち並ぶ重要伝統的建造物群保存地区内にある。歴史的な街並みや景観に配慮したデザインを採用した。
佐原は日本地図の生みの親・伊能忠敬のゆかりの地として知られる。忠敬橋は、県道佐原山田線の佐原イ地先、小野川に架かる。延長は12・8メートル。多くの通学児童や観光客が行き交うものの、歩道が狭く安全性が懸念されていた。リニューアル工事で幅員を1・5メートルから3・5メートルに拡幅。明治時代に実在したという旧忠敬橋(協橋)をデザインに採り入れた。