福岡県警/警察学校移転建替にPFI導入、25年度に整備検討業務委託

2025年4月2日 工事・計画 [11面]

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 福岡県警察本部と警察庁は福岡県警察学校(福岡市中央区平和)の移転建て替えについて、PFI手法で行うことを決めた。2025年度に事業手法の検討や実施方針の策定、事業者選定支援などを行う整備検討業務と敷地調査業務をコンサルタントに委託する。国の施設であることから業務は九州地方整備局が発注する。履行期間は敷地調査業務が25年度末まで、整備検討業務が27年度末までを予定している。
 22年度に八千代エンジニヤリングに委託し「福岡県警察学校移転整備PFI導入可能性等調査業務」を行ったが計画から時間がたっており、整備検討業務の中で改めて施設規模や事業手法の検討などを行う。
 移転候補地は県有地である福津市西福間の旧県消防学校とこれに隣接する旧県警福間待機宿舎の跡地約4・5ヘクタール。施設規模などは今後具体化するが、移転後の生徒数は現在と同程度の最大770人、建物規模も同程度の延べ2万2000平方メートル程度を想定している。
 国土交通省の25年度予算概算要求の各省庁営繕計画書に関する意見書によると、全体計画額は200億7186万8000円を見込む。
 警察学校は1965年に現在地に移転。施設は順次増設し教場、寮室、講堂、柔道場、剣道場、逮捕術道場、体育館、プール、食堂などがある。施設の老朽化が課題となっているが、機能を維持したまま現在地で建て替えることは難しく、現在地は土砂災害特別警戒区域内にあることから移転を計画している。