東急建設ら/打ち分け不要の耐震スリット材開発、打設管理効率化、品質向上

2025年4月2日 技術・商品 [2面]

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 東急建設とJSP(東京都千代田区、大久保知彦社長)、クギン(名古屋市中区、釘宮祐治社長)は、RC造建築物のコンクリート打設時に柱と壁の交互打ち分けを不要とする耐震スリット材を共同開発した。東急建設が東京都渋谷区で開発した「(仮称)宇田川町42計画新築工事」に初適用し、打設管理の効率化やコンクリートの品質向上といった効果を確認した。
 耐震スリット材は一般的にRC造建築物に用いられている。地震発生時に柱や壁などの損傷を防ぎ建物の安全性を確保する。従来は打設するコンクリートの耐力を踏まえ1~1・5ミリ程度の高さで柱と壁を交互に打ち分ける必要がある。今回開発したのは従来の垂直スリット材に加え、補強材(トラストデッキ)と中間支持材によって打設時の側圧を支持することで、打設時に垂直スリット材の変形を抑制する高耐力、高剛性のスリットになる。
 新たな耐震スリット材を用いることに伴い、一般的な階高の柱と雑壁がそれぞれ1回で打ち上げ可能となる。打ち重ね不良の低減や表面の色むら抑制に効果を発揮し、打設管理の効率化やコンクリートの品質向上に役立つ。
 東急建設は今後、新たな耐震スリット材の適用拡大を目指す。