大和ハウス工業が茨城県つくば市で推進している複合まちづくり「(仮称)つくば学園南プロジェクト」が2日、本格着工を迎えた。同日現地で安全祈願祭を開催。同社や設計・施工者、地方自治体関係者らが集まり、工事の無事完成を祈願した。日本自動車研究所(JARI)の跡地(敷地面積約15・5ヘクタール)に、分譲マンションや商業・業務施設、中高一貫校などを整備する事業。分譲マンションは延べ5・8万平方メートルの規模で、2027年7月の竣工を目指す。
計画では敷地造成の設計を第一建設総合コンサルタント、施工は淺沼組が担う。建築工事の設計・施工は商業施設などを大和ハウス工業が担当。分譲マンションの設計は長谷工コーポレーションが担当しており、施工者は未定。総事業費は約650億円。
安全祈願祭では第一建設総合コンサルタントの村上淳一代表取締役が鎌入れ、大和ハウス工業の村田誉之代表取締役副社長が鍬入れ、淺沼組の寺井到取締役兼常務執行役員が鋤入れに臨んだ。
終了後に村田氏は「産学官民の連携で、長年培ったノウハウを生かし、まちづくりを行っていく」とあいさつ。来賓として出席した五十嵐立青つくば市長は「この場所から始まる新たなつくばのまちづくりを楽しみにしている」と期待を込めた。淺沼組の寺井氏は「良い品質と安全第一で、誠意、熱意、創意をもって会社一丸となって仕上げる」と気を引き締めた。
計画地は学園南2。つくばエクスプレス研究学園駅の南側に位置する。大和ハウス工業は23年、約142億円で用地を取得した。
敷地北側に分譲マンション(RC造15階建て延べ5万8294平方メートル)を建てる。住戸数は602戸。中央部には茗溪学園中学・高等学校が市内から移転してくる。建物は延べ1万8700平方メートルの規模。周辺には商業施設や学習塾も配置する。敷地南側は「事業施設区画」に充てる。筑波大学と連携し、先進技術の実証実験に取り組める環境を整える考え。具体的な構想は今後詰める。
学校法人茗溪学園は大和ハウス工業のネットワークを介し、現在中高一貫校を置く敷地(稲荷前1の1)の跡地利用も検討している。