南小岩七丁目地区再開発(東京都江戸川区)/25年度内の組合設立めざす

2025年4月7日 工事・計画 [4面]

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 東京・江戸川区のJR総武線小岩駅南口に近接する南小岩7丁目駅前地区で、再開発が進んでいる。「南小岩七丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」では、約1・5ヘクタールの施工区域に総延べ15万5000平方メートル規模の再開発ビルを建てる。「南小岩七丁目土地区画整理事業」と一体的に施行し、安全な歩行空間やにぎわいのある市街地形成を目指す。区は1日、施工区域の名称(地番)を公告した。再開発準備組合は本年度中の本組合設立を目指す。
 同事業は2023年10月に都市計画決定した。施工区域は南小岩7丁目。再開発ビルには、店舗や公共施設、住宅、子育て施設、駐車場を設ける。高さは160メートル。事業協力者として日鉄興和不動産や住友商事、長谷工コーポレーションが参画する。準備組合関係者によると、工期は区画整理やインフラ工事との調整後検討するという。
 区画整理事業では24年5月に造成工事を開始し、宅地造成や道路整備を実施している。同事業では約4・9ヘクタールの事業区域を4街区に分ける。「駅前共同化街区」には再開発ビルを建設する。「個別利用街区A」には個別商店、「個別利用街区B」には不燃化を促進し防災性に優れる店舗併用住宅などを配置。「立体換地街区」には小規模共同建築物を建設する。総事業費は約172億円を見込む。
 事業には立体換地制度を導入する。区は24年12月、立体換地街区と市街地再開発事業区の換地計画認可を取得した。