北九州市は「都市計画道路戸畑枝光線」(戸畑区戸畑~八幡東区東田、延長約4・4キロ)の2期区間(戸畑~牧山間、約1・7キロ)の工事に着手する。トンネル延長約840メートルのうち最も深い地点である明治町アンダーパスの下の約30メートル部から工事を行う。工法は推進工法で、公告時期や入札方式は未定としている。
2025年度一般会計当初予算に工事や用地買収、測量調査を行うための整備事業費10億6100万円を計上。今回着手する部分のトンネル工事について、26~28年度の限度額74億円の債務負担行為を設定した。
事業は福岡北九州高速道路公社が主体の有料道路事業と街路事業の合併施行方式。街路事業の車線数は4車線。3月に開通した牧山~枝光間の1期区間(約2・7キロ)と、戸畑~牧山間の2期区間で構成する。
2期区間のトンネル以外は土工で、トンネルのうち約810メートルは開削工法で行う。事業費は約458億円で、3月時点での事業費ベースの進捗率は10%未満。33年度の事業完了を目指す。
有料道路事業は、料金所や交通管制施設などの整備費が約90億円。若戸JCT(戸畑区川代)、牧山出入り口(同牧山海岸)、枝光出入り口(八幡東区東田)を設置するほか、北九州高速2号線(戸畑区戸畑)と同5号線(八幡東区東田5)への接続区間としてそれぞれ約0・3キロと約0・5キロを整備する。