森ビルは7日、虎ノ門ヒルズ(東京都港区)を構成する施設「グラスロック」を報道陣に公開した。中には共創プラットフォーム「Glass Rock」を開設。霞が関の官庁街や丸の内・新橋などのオフィス街に近い立地を生かし、官民や法人・個人の枠を越えたコミュニティーの形成を促す。少子高齢化や気候変動といった幅広い社会課題を視野に、解決に向けた取り組みが具体化するよう後押しする。9日に開業する。
共創プラットフォームは地下1階と地上4階に入る。コワーキングスペースやラウンジ、キッチンなどで構成。地下1階には活動を社会に発信するギャラリーも設けた。
企業や行政機関、研究機関、NPO、NGO、個人など幅広い主体に利用してもらい、セクターを越えた協働を促す。それぞれがテーマにする社会課題の解決に向け、知恵を出し合って実践的な取り組みにつなげてもらう。
コミュニティーの活性化やマッチングの促進に向け、外部のコーディネーターも入れる。森ビルは100社・1000人規模への拡大を目標に掲げている。
地上2、3階には丸善ジュンク堂書店が、新業態店舗「magma books」をオープンする。地下2階~地上2階には飲食・物販店舗も入る。
建設地は虎ノ門1(敷地面積2445平方メートル)。同ヒルズの森タワーとステーションタワーの中間に位置し、東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅に直結している。建物は地下3階地上4階建て延べ8800平方メートルの規模。デザインをOMA、基本・実施設計を森ビル、施工は鹿島ときんでん、三建設備工業、日立ビルシステムの4社が手掛けた。