愛媛県今治市は、10日に公表した「今治市中心市街地グランドデザイン(案)」に市役所本庁舎の移転を盛り込んだ。候補地は県東予地方局今治支局と河野美術館敷地(旭町)。2棟分棟パターンを最適案に選定している。市と県で協力し、庁舎複合化を基本方針として検討を進める。2025年度中に基本構想・基本計画の策定に着手したい考えだ。
現庁舎(別宮町1の4の1)は1958年に竣工したRC造3階建て延べ4178平方メートルの本館などで構成。建築家の丹下健三氏が設計を手掛けた。庁舎機能の移転後は文化的施設として丹下建築を生かしたリノベーションを検討する。
移転候補地の近隣に計画しているネウボラ拠点施設整備は25年度にDBO(設計・建設・運営)事業者の選定手続きに入る。
複合庁舎、ネウボラ拠点施設ともグランドデザイン案で示したロードマップの中期(26~30年度)内の完成を目標としている。