東京都/臨海部地域公共交通計画改定へ、現計画の目標達成状況など調査

2025年4月11日 工事・計画 [4面]

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 東京都は鉄道やBRT(バス高速輸送システム)など複数の公共交通が存在する臨海地域で、一層の移動の円滑化を図る。同地域のまちづくりとバランスの取れた公共交通網構築を目指す「東京都臨海部地域公共交通計画」(2021年3月策定)の達成状況などを調査した上で、改定案を策定する業務を10日に公告した。BRTの事業計画も検証し、地域内の交通網充実につなげる。
 都都市整備局は同日、「令和7年度臨海部地域公共交通計画等に係る調査検討」業務の委託先を決める希望制指名競争入札を公告した。参加申請を15日まで電子調達システムで受け付け、5月13日に開札する。
 「都市計画・交通等計画業務」のAかB等級に格付けされ、「道路・交通計画」に登録のある者が入札に参加できる。
 業務では臨海部公共交通計画と「都心と臨海地域とを結ぶBRTに関する事業計画」に掲げている目標や事業内容の達成状況を調べる。臨海部公共交通計画の期間は25年度末まで。このため、調査結果のほか「地域公共交通協議会」がまとめた改定計画の基本方針や目標、数値指標を踏まえ、改定計画案を作成する。
 BRTに関しては、事業計画に記載している「検討路線」の費用便益を分析する。検討路線は、東京駅(千代田区)方面と東京国際クルーズターミナル(江東区)方面、東京ビッグサイト(同)方面の3方面。今回の委託では、東京駅方面が2ケース、東京国際クルーズターミナルと東京ビッグサイト方面が1ケースずつ、合計4ケースの需要予測を行う。
 履行期間は26年3月13日まで。