兵庫県西宮市、尼崎市、阪急電鉄/武庫川新駅整備で基本協定、31年度末開業目指す

2025年4月14日 工事・計画 [10面]

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 兵庫県西宮市と尼崎市、阪急電鉄は10日、阪急神戸線武庫之荘駅~西宮北口駅間(約3・3キロ)の新駅整備に向けて基本協定を結び、事業着手したと発表した。市境の武庫川に架かる武庫川橋梁に新駅を設置する。阪急電鉄が施行者として施設整備を担う。2025年度中に設計に着手し、26年度から土木工事などに順次着工する予定だ。31年度末の開業を目指す。
 新駅の設置場所は尼崎市側の武庫之荘駅から約1・6キロ、西宮市側の西宮北口駅から約1・7キロに位置する。神戸線の中で最も距離が長い両駅間の新駅設置について昭和初期から構想の議論があったが、長らく実現に至らなかった。12年の新駅設置検討会の設置を機に関係者間の機運が高まり、22年11月に3者で新駅設置の基本合意が交わされていた。
 新駅は武庫川橋梁の上下線の内側に個別のホームを設置する2面式で、8両編成に対応する。尼崎市側と西宮市側に改札口と駐輪場をそれぞれ設置する。両市による新駅周辺の街づくりが今後進められる予定。
 総事業費は約86億円。西宮市と尼崎市、阪急電鉄で3分の1ずつ負担し、両市の負担分は国庫補助を活用する見通し。