登録基幹技能者に「道路等法面保護」追加/6月に初回講習

2025年4月17日 行政・団体 [1面]

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 登録基幹技能者の新たな職種に「道路等法面保護」が追加された。登録基幹技能者講習の実施機関となる全国特定法面保護協会(川村公平会長)が6月に初回の講習を開く。次のステップとして2025年度内にも、のり面工を対象とした建設キャリアアップシステム(CCUS)の能力評価基準の策定を目指す。のり面工を専門とする技能者をCCUSで評価できる枠組みを新たにつくり、処遇改善や技能向上につなげる。
 国土交通省から講習実施機関の認定を14日付で取得した。初年度の講習は6月17~18日に東京都千代田区のJA共済ビル、同25~26日に福岡市中央区の電気ビルみらいホールで行う。5月14日まで申し込みを受け付ける。両会場で計500人の受講を想定する。
 受講要件として一定の実務経験・職長経験と、のり面工事に関する資格保有を求める。同協会が運営する「のり面施工管理技術者」や「のり面ノズルマン技能者」の資格保有も要件の一つとする。道路や鉄道の線形構造物やダムを造成する際の切り土・盛り土工事で人工的に形成された「特定のり面」の工事に専門的な知識と豊富な経験を持つ技能者を適正に評価する。