TOPPANHDら/東北4エリアでオフサイト型PPAサービスを導入

2025年4月18日 企業・経営 [6面]

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 TOPPANホールディングス(HD)は、東北エリアの4事業所(新潟県、宮城県、福島県)を対象に風力・水力発電を活用したオフサイト型コーポレートPPA(電力購入契約)サービスを導入した。電力調達と契約を東北電力が支援。1年当たり約2700万キロワット時の電力を20年にわたり供給する。地域に根差した再生可能エネルギーの利用促進と脱炭素社会の実現を目指す。
 供給元は風力1カ所、水力2カ所の計3カ所。風力発電は新潟市北区にある「海辺の森風力発電所」(出力6000キロワット)で、HSE(茨城県日立市)の子会社・くろしお風力発電が運営している。1年当たりの発電量は約1300万キロワット時に上る。水力発電はいずれも農業用水設備を活用した施設となる。岩手県一戸町の大志田ダム水力発電所(出力810キロワット)は、馬淵川沿岸土地改良区が所有し、1年当たり約500万キロワット時を発電。福島県郡山市の安積疎水管理用水力発電所(出力2230キロワット)は、安積疎水土地改良区が所有し、発電量は約1000万キロワット時を見込む。
 サービスの導入で、対象4事業所での電力使用量のうち約25%を再エネに切り替える。将来的には再エネ比率を30年までにグループ全体で25%以上に引き上げる計画を掲げている。東北電力は、企業の二酸化炭素(CO2)排出削減ニーズに応じ、再エネ由来のPPAやグリーン電力を提案。地域社会のカーボンニュートラル(CN)実現を後押ししていく方針だ。